区分所有物件の配管更正工事を経験しましたので御紹介します。共に当該物件管理組合の主導による更新です。

①     塩ビ　ライニング鋼管の更正（配管内部の鉄錆除去、内部防錆塗装）  施工　(株)アライ　〒７４６－００８２

築３５年　ファミリータイプ大規模物件　専用使用部分の上水配管（給湯配管を除く）

方法：既設配管内部の粉体研磨剤による磨き清掃後、硬化塗料注入による鋼管内部防錆処理　事前説明では工事中、断水との話でしたが、改善要望が出たらしく「キッチンとトイレ」には臨時給水栓（水のみ）が設置され大変助かりました。

結果：施工前には赤錆水が短時間出た事も有りますが、施工後、問題無く使用出来ています。塗料の臭いや味についての影響ですが、私は中空糸膜浄水器を使用し何ら影響を受けませんでした。浄水器が無ければ影響が有ったと思います。修繕積立金より費用拠出　１戸当たり平均負担額は十数万円だったと記憶します。（比較的安価な工法で、実績有るようです。管理組合理事長に確認した所、数年おきに配管内部をマイクロスコープで検査しているが問題なし。ライニング後、漏水無し。工事後の保証も１０年以上に延長との事でした。但し保証期間については物件による相違が有るかも知れませんので直接業者さんに確認下さい）

②     既設配管の全面取替

築２５年　ファミリータイプ総戸数　約１００　専用使用部分の上水配管（水、給湯配管　両方の取替）

方法：既設配管（塩ビ　ライニング鋼管）撤去　フレキシブル配管の新設（青：水　桃：湯）

結果：賃貸物件の為、居住感は不明ですが、最近の新築物件と同様の材料が使用されていますので問題無いと思います。修繕積立金より費用拠出　１戸当たり平均負担額は１００万円超です。（比較的高価な工法で採用例は少ないと思います）

　過去、浄水器の開発、評価に携わった経験が有ります。水道水は飲用として供給されていますから、元々綺麗な水を浄化しても効果が分かり難いと思います。

しかし、老朽配管を通ってきた鉄錆入り水道水などの濾過には極めて有効で効果を体感できます。商品によってはフィルター内部の汚れが目視出来るタイプの物も販売されていますので、水の出が悪くなったら確認して下さい。

最近話題の放射性物質濾過ですが、中空糸膜フィルターの微細穴を通過出来ない異物は原則、濾過可能と思われます。問題はフィルターに異物が残留する事でしょうか。市販安価浄水器のフィルター内部は洗浄困難で、使い捨てです。気になる方は、短期での取替えをお勧めします。

（参考　http://www.mukiyakukyo.gr.jp/section/ac/acinfo.htm）

我が家で実践している方法です。参考になれば幸いです。

未曾有の地震災害で被災された皆様に申し上げる言葉もございません。

上記方法で泥水でも飲料水にする事が可能です。（但し、浄水器の寿命は著しく短くなります。出来るだけ簡易濾過した水を利用して下さい。又、海水を淡水には出来ません）

日頃から飲料水の保存をするのは難しいご家庭も有ると思います。　

このような方法も検討しては如何でしょうか？